その滝は、京都市内にある唯一物凄く滝の音が大きな滝です。その滝はほとんどの有名な旅行雑誌に記載されておらず、知る人ぞ知る隠れた滝です。本当に不思議ですね。特に滝の案内看板が大きく出ている訳でもないので、地図で探して行くことも一苦労。唯一 グーグルマップには訪問した方の感想が少しばかり記載されています。(このマップも少し位置がずれていますが)
京都・鳴滝の由来
京阪電車・宇多野駅から歩いて周山街道に交わり、福王子交差点から御室川に並んで北の方へ歩くと「鳴滝」を見つけることができます。この付近一帯が鳴滝と呼ばれる地名でありかなり古くからこの滝が有名であったことを伺い知ることができます。
周山街道の目印としては、「三宝庵」と呼ばれれ小料理屋が現れたところで、対面の酒屋(WINE)の傍に御室川に降りる階段を見つけることができます。また、そこには木製の古い看板で「松尾芭蕉」の一句が記載されているようですが、残念ながら読めません。
鳴滝の伝説
平安時代にはこの滝は禊の場ともなっていてそれなりに有名な場所であったようだが、この名前が付けられた由来には、不思議な伝説が残されている。
昔、ある雨上がりの午後のこと。村人はこの小さな滝がいつもとは違って大きな音を立てて流れていることに気付いた。不思議に思い、寺の住職に訳を尋ねたが、住職も分からない。ただ不審に思うところがあり、村人に高台に一時避難するように言った。するとその夜、突然大水となり、家や田畑が流されたのである。さいわい村人は全員高台にいて命を落とした者はなかったが、この災害を長く記憶に留めるためにこの滝を鳴滝と呼び習わし、この付近一帯も鳴滝の里と呼ばれるようになったという。 出典:日本伝承大鑑(ここをクリック)
滝の流れ
道路から滝の近くに行く為には、コンクリートと岩で強化された階段(油断すると転げ落ちそうですが)をゆっくり3mほどおります。そうすると上の道路付近では、ほとんど聞こえなかった水音が自分に迫ってきます。
この滝の前後の川では、まったくなだらかな流れです。滝は少なくとも2段あります。最初は幅約3mほどの川幅から約1.5mほど落下します。その後、川幅1mほどの2段目の滝が約2~3mほど続きます。この1段目と2段目のは落下音が合成されて聞こえます。機会があれば是非見に行って下さい。
また、川の両側も褶曲したゴツゴツの岩肌が露出しており、ここだけ別世界です。




滝の音(録画)
ここに滝の音を録画しましたのが、豪快な滝の流れる音を楽しみ下さい。
・滝の音(ここをクリック)
鳴滝へのアクセス
①バスを利用する際は京都駅から山越中町方面行バスにのり福王子バス亭で下車(約36分)。その後徒歩7分で到着します。
②電車を利用する場合は、京都駅から地下鉄南北線、阪急電車、京福電車を乗り継ぎ宇多野駅で下車します。その後徒歩約20分で到着します。
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