京都・東福寺とは
東福寺とは、紅葉で有名ですがお寺の格は非常に高い『京都五山』の一つです。その5つの有名なお寺の中で第4位の格付けがなされています。(本尊は釈迦如来)
この寺は、臨済宗・東福寺派の総本山であり、約24万平方メートルの寺域を有し京都一番の広さです。
そして何よりもこの立派な『紅葉』は、その昔『修行の妨げになるとの理由で寺の桜を全て切り倒した』ことから始まり、全国一有名になりました。
京都・東福寺地図

京都・東福寺 見どころ(秋の紅葉)
紅葉の季節は、京都・東福寺いつでも大混雑です。その中でも一番の見どころは通天橋から下の谷とその周りの庭園の木々を鑑賞することですね。
通天橋

拝観受付を通って通天橋(屋根がある橋)をしばらく進むと、屋根内部の上部に上記の写真の額が飾られています。東福寺には。この通天橋をはじめとして「臥雲橋」「偃月橋」と呼ばれる有名な「三橋」がありますが、この橋が一番モミジを見るためには適しています。

橋の中央付近には出窓のような出っ張った鑑賞用の部分が外へ突き出しており、モミジの見学のため下の谷からせり上がるモミジの谷全体を一望できる素晴らしいスポットになっています。

臥雲橋
臥雲橋は、JR東福寺駅または東福寺バス停から歩くと初めに現れる紅葉スポットです。東福寺の外にこの橋はありますので、見学の料金は全くかかりません。ここからの風景でモミジがどれくらい紅葉しているかのレベルを判断して、東福寺の拝観を決めるかを決めるのが良いでしょう。

臥雲橋は、東福寺の内部の紅葉を唯一見られる場所となっています。この橋が混雑している場合、または、ここから見る「通天橋」が混んでいる場合は、寺内が相当混んでいることが予想されます。
谷側の庭園

通天橋を抜けて橋の端部から庭園におり、下に向かう道を辿るとモミジの林が現れるます。ここが東福寺の絶景ポイントになり、写真を撮られる方で、狭い道は大混雑となります。
この庭園から細い道をおっちら進むと谷にある川に出ます。そこを越えるとまた上り道になりますが、上下・前後・左右どこを見てもモミジだらけです。




見渡す限り黄色に染まったモミジは、赤色の紅葉と異なり風景を優しく包んでくれます。この時期のモミジは、赤色、黄色、一部緑色のコントラストが綺麗です。
本堂付近


京都・東福寺 見どころ(夏の庭園)
庭園には、東・西・南・北の『四庭』があり、釈迦が悟りを開いたことにちなんで『八相の庭』(ここをクリック)と呼ばれています。
- 西庭:くず石を方形に組み中国の井田(せいでん)をイメージしています。
- 北庭:敷石と苔(こけ)を組合わせて『市松模様』を作り出しています。
- 東庭:寺の古い柱石を組合わせて、『北斗七星』を表しています。
- 南庭:巨石を組合わせて『枯山水』を表現しています。
八相の庭(方丈庭園・重森三令作)





京都・東福寺の拝観時間と料金
東福寺は、秋の紅葉シーズンとそれ以外では、拝観時間や拝観料金が異なっています。そのため、訪問時期によって時間・料金を都度確認する必要があります。また、時期により通天橋等と方丈庭園を一緒に見学できる『共通拝観券』も用意されていますので、下記の『詳細の拝観時間と料金』を確認下さい。
拝観概要
季節 | 拝観時間 | 拝観料金 |
春(4~10月) | AM9:00~PM4:00 | 大人500円 |
秋(11~12月上旬) | AM8:30~PM4:00 | 大人1,000円 |
冬(12月上旬~3月下旬) | AM9:00~PM3:30) | 大人500円 |
詳細の拝観時間と料金
・拝観時間と料金(ここをクリック)
東福寺の歴史(由緒)
東福寺は、開創は円爾弁円(えんにべんえん)和尚によって鎌倉時代(1236年)に創建された臨済宗東福寺派の大本山です。この寺の名前は、奈良の東大寺と興福寺からそれぞれ1字をとり『東福寺』と名付けられました。
その後に14世紀の全焼し再建、さらに明治14年に火災で一部が焼失しましたが『三門』(国宝)などの往時の建築物が残されています。この『三門』は、特定の時期に開放されて見学ができるようになっています。
なお、東福寺の方丈庭園は、昭和14年に重森三令(しげもりみれい)により作庭され国の名勝に指定されています。
東福寺へのアクセス
東福寺へ向かうには、京都駅からJR奈良線を利用することが非常に便利です。京都駅から電車で一駅ととても近く、東福寺駅から徒歩約7分(500m)で到着します。
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